山形県高畠町に、全国でもとても珍しい犬と猫を祀る神社【犬の宮 猫の宮】があります。犬猫を飼うペット愛好家なら一度は必ず訪れたい【犬の宮 猫の宮】をご紹介します!
歴史
犬の宮 猫の宮は、近年のペットブームにより造られた新しい神社ではありません。この地区に伝わる話を元に建てられた歴史ある古い神社。
この由来記、時は700年代。役人に化けて村人から年貢を納めさせていた悪狸を退治し、村人たちを助けたとされる犬を祀ったのが犬の宮。その後、悪狸の怨霊が化身となって大蛇になるが、今度は大蛇から村人を救ったとされる猫を祀ったのが猫の宮。またこのあたりの地域、高畠町高安に生息したマタギ犬(狩に用いる犬)は、強い忍耐力と激しい闘争心をもつ優秀な犬だと言われています。
2キロのチワワも見習いたいところだけど、君は守るどころか甘えることが仕事だもんね。
行き方
犬の宮 猫の宮の周辺は見事な田園風景、そして周りをぐるりと壮大な山々が囲みます。映画のワンシーンに出てきそうな見事な風景です。
もちろんバスや電車はなく、最寄りのJR高畠駅からは約4.5キロの距離があります。交通手段は専ら車。高畠駅でレンタサイクルを借りて、綺麗な空気の中をサイクリングしても楽しいかもしれませんね。広い無料駐車場があり、土日でも停めるに困るほど混むことはありません。
また、かなり雪深いエリアのため、冬季閉鎖となります。夏は虫が多いので、雪解けが進んだ春か、紅葉の秋がベストシーズン。
犬の宮
駐車場から、まるで山の中に入っていくような階段を上がります。鳥居の左右には無数の高い杉があり、一歩踏み込むと、ふわっと涼しくなる感じがしてとても神聖な空気。樹齢1000年の杉もあるそうです。
やや急な石の階段を上ったところに社殿があり、その手前には古くて一部壊れた犬の像が置かれています。途中、明治◯年と書かれた石碑があり長い歴史を感じます。とても小さな小さな社殿なのですが、趣はたっぷり。
もちろん犬も一緒に参拝できますが、小型犬にはちょっと階段が急かもしれません。
中にはビッシリと犬の写真が貼られています。飼い犬の供養を願うものから、健康長寿の願いが込められたものまで様々。迷子の犬が見つかるように願ったところ、なんと翌日に見つかったという人もいるそうです。
私も来るたび2キロチワワの健康を祈ります。
猫の宮
犬の宮のすぐ近くにある猫の宮は、犬の宮とは異なり山を向いた方向に建てられています。木々が少ない分、光が差し込み、少し明るい雰囲気。
やはり社殿はとても小さいものですが、犬の宮よりもどっしりとした造り。こちらも猫の写真がビッシリと貼られ、首輪などが結び付けられています。周辺に猫が住んでいるとの一部口コミがありますが、見かけたことはありません。社殿の周りに水飲み用の器があちこちに置いてあり、お供えなのか、または猫に上げているものなのかは不明。
御朱印やお守り
残念ながら、犬の宮 猫の宮ともに、御朱印を書いてもらえるところもありません。また、お守りを購入できるところはありません。ペットを愛する身としては、せっかくなら何か形を残したいもの。でも、この神社にはるばる行くことに意味があり、そしてご利益が得られることでしょう。1000年以上も昔から、犬猫が人間と生活を共にしてきたことを改めてかんがえてみると、感慨深いものがあります。
また、毎年7月の第4土曜日に犬の宮猫の宮それぞれにおいて【全国ペット供養祭】が行われます。参加費は4,000円。(要予約:高畠町観光協会0238-57-3844)
あわせて行きたいカフェ
犬の宮 猫の宮とあわせて是非行きたいのが、徒歩すぐのところにある【カフェギャラリー美蔵】。
築150年もの蔵を改修して造られたカフェで、様々なメディアにも紹介されています。素敵なひと時を過ごすことができますが、残念ながらペット同伴は不可。二階建ての店内は天井が低くて薄暗いのですが、高畠町の地産地消にこだわったランチメニューはどれも絶品。パスタや御膳など種類も豊富です。ケーキやパフェもあり、カフェだけの利用も可能です。
手作りの可愛らしい小物も売られているので、犬の宮猫の宮参りの思い出の品購入にも。
おわりに
いかがでしたか?犬猫好き必見スポット【犬の宮 猫の宮】。山形らしい長閑な田舎景色も同時に楽しむことができますよ。ちょっとディープですがおススメです!
《犬の宮 猫の宮》
高畠町観光HP:まほろばの里たかはた《高畠町観光協会》公式ホームページ
《カフェギャラリー美蔵》
公式ブログ:ブログ - cafe’gallery美蔵
〒992-0313 高畠町高安911番地
TEL 0238-52-3856
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