山形県南部、置賜地方に属する飯豊町(いいでまち)。水没木が生み出す幻想的な絶景を見ることができる【白川湖】のご紹介です。
雪解け水でエメラルドグリーンをした最上川と、飯豊連峰の美しい山々を見ながら車を進めます。山形県内のほか、新潟県や福島県北部からもアクセスしやすい場所。
白川湖が見えてきました。
上から見るとまるで島が浮いているように見えますが、実はこれ、水没した木の頭の部分。
白川湖周辺にはホテルやコテージがあり、湖畔の雄大な自然の中宿泊を楽しむことも。綺麗なキャンプ場も完備しているので、アウトドア派の方にもオススメの場所です。
また、湖に隣接して作られたパークゴルフ場では全国的な大会が開催されます。
さて、白川湖のすぐほとりにある白川ダム湖岸公園までやってきました。公園周辺には無料の駐車場が多数あり、適当に車を停めて湖のほとりを散策することができます。
近くで見ると、木々がエメラルドグリーンの湖に水没している様子がよくわかります。
まさに画になる写真のようなこの幻想的な風景ですが、見られるのは春の数週間だけ。
雪解け水が大量に流れ込み、一時的に水位が増えることにより起きる現象なのですが、農家さんが田んぼに水を引く時期になると水位はまた下がっていくのです。
雪が溶け出す4月下旬頃から5月の中旬頃が満水の時期となります。私が訪れたのは昼前ですが、朝は霧がかかるのでより幻想的な雰囲気となるそうで、全国から写真家が訪れます。その写真がSNS等に掲載されたことにより、白川湖は更に認知度が上がりました。
公園は綺麗に整備された芝生エリアが広がり、歩きやすいのもポイント。ゆっくりと散歩を楽しむ人、子供を遊ばせる人、カメラをかまえる人、そして我が家のように犬連れの人など様々。
手漕ぎボートを借り、湖面から木々と同じ目線の景色を楽しむことができます。中には犬に救命胴衣をつけて、ワンコと共にボートに乗っている方もいました。
ところでこの景色、どこかで見たような…?
そう、まるで熱帯雨林のマングローブ林のよう。下の写真はオーストラリアのケアンズに旅行した時のものです。
水の色や木の種類は当然異なりますが、空と緑と水のコラボレーションがどこか似ていますよね。
美しく幻想的な水没木が見られるのは春の約1ヶ月程ですが、秋には素晴らしい紅葉が広がり、また違う景色を楽しませてくれます。是非、白川湖で綺麗な景色と、自然が生み出すおいしい空気を味わってみてください。
白川湖(白川ダム湖岸公園)